オシャレで小粋なニューヨーカーの皆さんお元気ですか?毎度の如く、ウザくてダサい田舎者ミスターMが性懲りもなくやって参りましたよ。

ところで、そんなナウい皆さんはオヤジギャグについてどう思われますか?一般的にオヤジギャグなんて言うと、面白くないだとか古臭いだとか、否定的に語られることが多いです。 先日、知り合いがマックを大枚叩いて購入しまして、まぁマッキントッシュですね。 それを見た某中年男性が、「おぉ!アレか!シャッキン(借金)トッシュか!…ぬぁ~んちゃって」と書くだけでも赤面モノのオヤジギャグを炸裂させやがりましてですね。当然ながらその場は一瞬にして凍りついて、イヤ~な空気が充満するわけです。ギャグなんてものは場の空気を和ませる楽しいものであって、ギャグによって苦しくなったり悲しくなったり、場合によっては泣きたくなったりするなんて、そんなのはギャグではありません。ダジャレのクオリティの低さもさることながら、最後の結び として付いてきた余計なもの「ぬぁ~んちゃって」は完全に昭和の遺物であって、平成を生きる我々にとっては受け入れ難い事この上ありません。第一にその知り合いは、別に借金なんてしていませんし。

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そんなオヤジギャグには大別すると2つのパターンがあると思います。1つは先程のダジャレパターン。ダジャレの言葉遊びが安易であり、そして無理矢理なものであるほどオヤジポイントは加算されます。苦しいダジャレなんかはかなりのオヤジポイントを叩き出します。そしてもう1つはエロ下ネタパターン。飲食店なんかで、注文を聞く女性の店員さんに向かって「じゃあキミを食べちゃおっかな。ガハハハ!」みたいなどうしようもないアレです。 私としましては、むしろそんなオヤジを燃えたぎるオーブンの中に突っ込んで、グリルか何かにしてやりたい気持ちでいっぱいになります。

ここまでオヤジギャグの負の部分について熱く、そしてキモく語ってきたわけですが、そんなことを言う私もふとした瞬間にオヤジギャグが頭に浮かんできたりするんです。 しかし、思いついたオヤジギャグを実際に口に出してしまうと周囲に及ぼす被害は測り知れません。だけど言いたい。言えばスッキリする。つまらないギャグを思い切り吐き出してしまいたい。などという衝動に駆られます。 そこで、なぜオヤジギャグはいけないのかということについて考えてみました。オヤジギャグそれ自体は非常にシンプルなものです。古臭いと思うのも、ヒネリを加えた現在のウケる笑いのカタチに比べ、大した工夫もなく単純であるがゆえだと思います。シンプルであるために、笑いに関しての造詣のあまり深くないような、言わば素人にも簡単に使えてしまうのです。つまり『オヤジギャグ→感性の古いギャグ・素人のギャグ』なんですね。

以上がオヤジギャグの忌み嫌われる所以ですが、面白いギャグ(予想の裏をかくギャグ、2重にも3重にも展開するギャグ、わかりにくいようで後からジワジワ効いてくるギャグ)も全て元を辿ればシンプルなオヤジギャグに帰結するのです。要するにオヤジギャグとは、ロック&ポップスで言えばビートルズ、野球で言えば王貞治、ドラゴンボールで言えば亀仙人なんです。現在は表舞台に立たずとも、過去に残した偉業は現在にまで多くの影響を与えているのです。よくよく考えると、オヤジとはダサい・クサい・キモいと笑いの三大要素みたいなものを備えているわけで、そんなオヤジギャグですから使い方次第でとんでもない爆発力を発揮するかもしれません。基本を忘れては未来への進歩はないのです。てなもんで、私は偉大な過去のギャグを改めて見直す『オヤジギャグ復権運動』を提唱しようかと考えるに至るのです。そのために『踊るで、しかし』をご覧の皆さんのお力を拝借したいんですよ。ハイセンスな都市ニューヨークでオヤジギャグを流行らせれば、日本におけるオヤジギャグの地位は格段にアップするのは間違いありません。オシャレな雑誌なんかでも『オンナをオトすオヤジギャグ大解剖!』だとか『大人ムードを演出するオヤジギャグが今、最も熱い!』みたいな特集が組まれることも予想されます。更にオヤジへの憧れは止まることなく、ハゲを隠す従来のカツラとは逆に、ハゲているように見せる新機軸のカツラも誕生します。M字ハゲや旋毛ハゲ、バーコードハゲなどの自然なハゲあがりを完璧に再現です。ファッション業界でもステテコルックが脚光を浴び、タイトなシルエットの美しさと着心地の良さを兼ね備えたカジュアルな装いとしてデザイナーの注目を集め『コーディネートは、こーでねぇと』の謳い文句とともに若者のハートをガッチリとキャッチです。

まぁ確実に言えるのは、そんなことを夢見ている私は既にオヤジであり、皆に煙たがられているということですよ。えぇ。

投稿者 mrm

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