とある何人の一言 – ミスターMの大気圏突入 –

ようこそ『とある何人の一言』へ。笑いの観点から社会を正す謎の男、ミスターMが私の個人的な価値観を拠り所に、刺して刺して刺しまくります。

第二十二回掲載「ミスターMの戦いの記録」

      2014/10/08

ナンパ師というのは恐ろしいものです。面識も何もない全くの他人である異性に突然声をかけて食事なんぞに誘い、あげく連絡先を聞き出したり場合によってはエロいことまでしてしまう始末。面識ないはずなのに面識ありまくりな勢いで話しかけるもんですから何だか図々しいはずの行為も図々しくない自然なアクションに見えてしまいます。そう、彼らはハンターなのです。明らかに普通でないような異質なオーラを纏っていては獲物に怪しい気配を感じとられ警戒されてしまいますから、木々などの自然と同化しつつ殺気を悟られぬように獲物を仕留めるわけです。都会のハンターですからさしずめシティーハンター、ジャケットの下は赤い袖無しTシャツという冴羽遼のファッションセンス並みのカッコ良さです。

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そんなもっこり野郎が私の知人にいるのですが、これがまた巧みなんですね。街角でロックオンした獲物を雑踏に紛れて追跡し、相手の僅かなスキを逃さず絶妙のタイミングで話かけるのですがファーストタックが「ども、ちゃーす」ですからね。いやいや、おまえはドコの配達屋かと思ってしまうわけですよ。

先日も噂のもっこりハンターと私という最強タッグの二人で夜の繁華街をヤンキーのようにブラブラしていたら美しい女性と、、、いや、もっとナウい感じで言うならゲキマヴなカワイコちゃんとすれ違いましてね、しかもカワイコちゃんもお友達を連れて二人で歩いているんですよ。「あのコ、宇宙一かわいくね?2対2で俺らとちょうど良くね?」とか頭の悪そうなことをホザくや否やもっこりハンターのハンターとしての血が騒いだのかむしろケモノの血が騒いだのか突如としてターゲットの追跡が始まったのです。美女の後を追いかけるギラついた眼のもっこりハンター、そしてそのもっこりハンターの後を汗だくで必死に追う私、こう書くと私がアチラの世界の住人で実はもっこりハンターをハントすることに興味シンシンとか美女にアタックしたいけどビビッて積極的になれないヘタレだとか思われるかもしれませんがそれは違います。もっこりハンターがもっこりしすぎなだけであって、私が追いかけている理由というのは何か社会の治安を守りたいという正義のハートや見ず知らずの人とえっちなことをするのは危険だというオトナな気持ちからくるのであります。べべべべ別にもっこりハンターに上手いこと引っ掛けさせてその後の展開によっては私もちゃっかりエロイことをしたりなんて考えは絶対にありません。

そんなエロイこと、、、じゃなくて真面目なことを考えているといつの間にかカワイコちゃん達の足取りが闇夜の人ゴミの中に揉み消され、同時にもっこりハンターの姿も見失ってしまいました。こんなとこで孤立してしまってはエロイこと、、、じゃなくて世界の平和は守れなくてそのために僕らの愛する地球が悪の蔓延る星になったりで大変な騒ぎですから血眼でそこらを探し、押し寄せる人の群れを掻き分けているうちにようやくカワイコちゃん達ともっこりハンターの姿を発見しました。ていうかアイツらもう仲良くなってんのな。しかもナンパという最低最悪で野蛮な淫行してるはずのもっこりハンターが「ヒマをもて余してる女の子達を楽しませるサービス精神とエンターテイメント気質を併せ持ったイイヒト」みたいなことになってますから。こりゃ僕らの愛する地球も終わりです。

会って間もないのに早くもいいムードになってるカワイコちゃんともっこりハンター、悪との戦いに敗れると同時に恋にも敗れたかのように思われた私でしたがまだ諦めてはいけません。カワイコちゃんには連れのお友達がいるのです。もう一人の女の子とエロイこと、、、じゃなくて環境問題に対して私たちが出来ることを真剣に考えてみるとかすればいいんです。

迫り来る私の姿に気付いたもっこりハンターは「アレ、俺の友達」とか言いながらカワイコちゃんに私を紹介しやがりまして、やはり勝負は第一印象、最初が肝心ですから「どうも、マジメが取り柄のミスターMです。マジメまして」という最高にイカしたシビれるような自己紹介で女の子のハートをくすぐります。そして件のカワイコちゃんですがまぁ近くで見るとやはりツッコミ所のないほど完璧なカワイコちゃんです。

でもね、私と環境問題について語り合うはずのもう一人のコが、うん、なんか、その、アレなんですよ。カワイコちゃんと並ぶと美女と野獣と言うか、宇宙一かわいいコに対して宇宙からの侵略者と言うか、ちょっと妖怪染みた、SF映画の特殊メイクが施されたみたいなコなわけでして「おまえの化粧品はハリウッド製か!」とかワケのわからないツッコミを入れたくなるようなコなんですね。しかも街中でタバコの煙をモウモウと吐き出しては吸殻をそこらにポイ捨てするようなハリウッド映画に出てくる裏社会のボスくらい悪いヤツですから環境問題について語り合う一瞬のスキすらもありません。隣でもっこりハンターとカワイコちゃんが良いムードになりかけるのを必死で阻止することに徹してましたもん。

とはいえすっかり仲良くなった我々四人、恋は焦らずですからしばし談笑の後カワイコちゃんはそろそろ終電だからという理由で、対して宇宙からの侵略者はそろそろ世界の終末だからウワハハハという理由でそれぞれ家路に就くことと相成りました。もちろん各々の連絡先もゲットですよ。もっこりハンターとカワイコちゃんがペアを組んだおかげで私が侵略者に殺されるところでしたが何とか命拾いしただけでなく、いまいちカワイコちゃんへアピールできなかった私の今後に繋がるまずまずの内容でした。

恋を予感させる魅惑の夜が明けた翌日、早速カワイコちゃんへ「昨日は楽しかったよ。今度は二人だけで遊ばない?ていうか遊ばnight?」というトビキリクールな誘い文句でメールを送ってみたのですが「ミスターMくん侵略者ちゃんとイイカンジだったよ。ミスターMくんが嫌とかじゃなくて侵略者ちゃんのこともあるのでごめんなさい」というトビキリクールな断り文句を浴びせかけられました。結局カワイコちゃんはもっこりハンターと遊びに行ったらしいしね。さすがにクールすぎますね。

その後はカワイコちゃんからは勿論、私の存在を知って地球侵略を諦めたのか侵略者からも連絡は一切ありません。みんな!私の活躍のおかげで地球の平和と私自身の貞操は守られたぞ!

 - コラム掲載

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