とある何人の一言 – ミスターMの大気圏突入 –

ようこそ『とある何人の一言』へ。笑いの観点から社会を正す謎の男、ミスターMが私の個人的な価値観を拠り所に、刺して刺して刺しまくります。

第三十四回掲載「俺の嫁を紹介します」

      2014/10/08

海の向こうのアメリカに住んでいる皆さんに毎度日本のホットな話題を提供しているこのコーナーですけど、やはりね、時代のキーワードは「初音ミク」ですよ。

この「初音ミク」てのはボーカロイドと称しましてパソコンで音楽を作成するソフトなんですが、一体何がアツいかと言いますとその名の通りインストではなくボーカルのソフトだという点ですよ。つまりパソコン上で演奏させる従来のソフトに対してこれは歌わせるソフトなんですね。さらに歌ってくれるのが萌えアニメ風の美少女という付加価値が付いてくることでキモヲタどもも狂喜乱舞。

パソコンで音楽を作るなんて一部の人にしか関心のないことですし、二次元萌えの嗜好を持つ人だって限られています。しかしこの二種類のマイノリティを融合させることで世間に旋風を巻き起こすマジョリティを獲得したわけです。 歌ってくれる二次元美少女の初音ミクですがツインテールにニーハイとキモヲタどものツボを突いたビジュアルで、なおかつ譜面をなぞって歌うことは出来ても会話のような自然な喋りができないというソフトの特性を「シャイでお喋りは苦手だけど歌うことが大好きな不思議少女」というキモヲタに無理矢理なほど好意的な解釈をされることにより萌え市場も大賑わいのお祭り騒ぎです。

スポンサーリンク

ただここで一つ違和感を感じるんですがネット上でもメディア上でも初音ミクの萌え要素のみを強調しすぎて、音楽作成ツールという側面を見落としているように私には思えてなりません。このブームのおかげでパソコンで純粋に音楽を作っている人の全てが「二次元萌えのキモヲタ」というレッテルを貼られはしまいかという危惧があるのです。初音ミクを用いてネット上にアップされるレベルの高い作品も散見されますが、そこへ寄せられるコメントも作者への賞賛や労いより「ミクたん萌え」とか「ミクは俺の嫁」など初音ミクというキャラクターへ向けてのものが圧倒的です。

私はこうした偏った見方がかえって初音ミクの持つ魅力と可能性を限定しているように思います。機械が歌う技術の面よりもキャラクターのみが独り歩きしている現状ではそれまでの萌えアニメやゲームと同じ価値しか生まれません。キモヲタたちの激しい情熱がその想いとは裏腹に初音ミクを死に追いやっているのです。 「ミクは俺の嫁」などと宣うキモヲタどもの目を醒まさせるべく私は徹底的に糾弾します。馬鹿なことを考えるな!キモいことを言うな!てゆーかミクたんは私の嫁だ!

 - コラム掲載

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

  関連記事

第二回掲載

ペットなんかには無縁のように思われつつも、密かに自宅でダニやゴキブリを大量に飼育 …

第二十七回掲載「人類の敵、ヲタクをタタク!

我々が平和に暮らすためにこの地球上からなくさなければならないものは幾多あります。 …

第四十九回掲載「私を酔わせてどうするつもり?」

私はお酒が飲めません。まぁ全くの下戸でありながらも先の忘新年会シーズンを何とか切 …

第五十一回掲載「あいらぶベースボーズ」

日おこなわれたWBCでは我らが日本代表が見事に優勝を決めちゃいましたね。私も手に …

第四十三回掲載「ヲタクのヲタノシミ」

基本的に天涯孤独な私にも定期的に集まって食事に行ったりする友人グループがいるんで …

NYのフリーペーパー掲載に関しての経緯

こないだはじめ氏が勝手に『とある芸人の一言』内に投稿フォームを作りやがりまして、 …

第五十四回掲載「残酷な便意のテーゼ」

先日、ナウいヤングたちの集うカラオケ大会にお呼ばれしちゃいまして、安っぽい流行歌 …

第十七回掲載「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ

自分の思っていることを他人に正確に伝えるって本当に難しいものです。思ったことや考 …

第三十三回掲載「ターミネーター対キーモヲーター」

夜の街は謎を秘めています。人間の持つ理性は暗闇に塗り潰され、眩いネオンの明かりが …

第三十一回掲載「お婆様は魔女」

知人のタカシが交通事故に遭いまして、まぁ大した事故ではないので「先生!タカシの容 …