私がまだ将来への無限の可能性を秘めていたチビッコだった頃のお話です。当時は「ジャ?ンケ?ン、エロ本何冊?」という遊びが我が小学校で怒涛の大流行を見せていました。

最初の掛け声こそ普通のジャンケンに見せかけているものの、実は相手の所持するエロ本の数を問うているという子供ならではのバカげたお遊びなんですが、グー を出せば0冊、チョキで2冊、パーなら5冊とそれぞれ出す指の本数に対応しており、普通のジャンケンだと思ってうっかりパーなど出してしまったら、さぁ大 変、忽ちに「エロ本5冊も持ってるエロ男爵」など不名誉なアダ名で呼ばれ囃したてられるという稚拙かつ残酷なゲームです。

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かく言う私も犠牲者の一人でありまして、その時はヒッカケだとは知らずにまんまと騙され思わず最悪のパーを出してしまい「うわ?、ミスターMはエロ本5冊の変態将軍だぜ!」「触るな! スケベがうつる!」「エ?ロ! エ?ロ!」と悪友どもが大合唱ですよ。

最初は、その場の三人程度のエロコールだったのが、次第に近くの席にいた別のグループや窓際で談普通ならば恥ずかしいやら悔しいやらで顔を赤らめるしかないのですが、その時の私は内心チョット嬉しかったわけですよ。いや、別に変態的な何かに目覚めたわけではなくて、エロ本を5冊”しか”持ってないと言われたのが喜びだったのです。だって当時の私、本当はエロ本14冊持ってたんですもん。
笑していた女子らも取り込んでゆき、最終的に教室全体を包み込む「エ?ロ! エ?ロ!」のシュプレヒコール。隣のクラスの生徒も何事かと廊下からコチラを覗き込むほど異様な盛り上がりを見せていました。

こんな状況になると
夜も更けた頃にコッソリと家を抜け出し、懐中電灯と通塾用に使っていたカバンを携えて近所の公園に捨ててあるエロいお宝を拾い集め ることが当時の私の楽しみでありましたから、気分はさしずめ、インラン・ジョーンズ ?エロい財宝? といった感じでしょうか。余りにも危険な冒険を夜毎に繰り返す当時の私も罪の意識は持ち合わせており、エロ本散策に夢中になる一方で得も言われぬ後ろめたさも感じていました。間違いなく親にバレたら怒られますし、友達にバレたら嫌われますからね。

そんなところに、先のエロ本5冊コールです。自分の犯した罪が少し軽くなったような、およそ三分の一の減刑がなされたような気分になりまして、私を嘲笑するクラスメートの大歓声に笑顔で手を振りながら応えていました。

あれから十余年、当時のエロ本コレクションは全て処分し、あの頃の記憶をマセガキの幼稚な思い出だと笑える大人になった私です。でも、まぁ昔のエロ本に代わって今の私の部屋には壁面を埋め尽くすほどのエロDVDが並び、PCにはエロ動画がビッシリ詰まっていますから間違いなく親にバレたら怒られますし、友達にバレたら嫌われますけどね

投稿者 admin

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